関西エクステリアフェア2025参加レポ!パナソニックの「ポスト一体型宅配ボックス」が「コンボマルチ」として登場

2025年6月5日・6日にインテックス大阪で開催された「関西エクステリアフェア2025」の参加レポート第4弾!
今回は、宅配ボックス業界の先駆者である「パナソニック」さんのブースをご紹介します。
注目のポスト一体型宅配ボックスの新モデルについてご紹介します。
・関西エクステリアフェア2025に参加できなかった方
・ポスト一体型の宅配ボックスをお探しの方
・提案の幅を広げたいプロの方
・パナソニックさんの新商品に関心のある方
「ポスト一体型宅配ボックス」から名称を「コンボマルチ」に変更?
以前、当ブログで取り上げたパナソニックさんの「ポスト一体型宅配ボックス」は、どうやら「コンボマルチ」という名称で新たに展開されるようです。

業界の方なら、パナソニックの宅配ボックスといえば「コンボ」と連想される方も多いと思うので、この名称変更は自然な流れに思えます。(今までのポスト一体型宅配ボックスの品番どうなるんだろ…)
宅配ボックスが1段になったサイズが新登場!
従来のポスト一体型宅配ボックスは、宅配ボックス部が2室構成でしたが、今回展示会では新たに「宅配ボックス部が1室のタイプ」が発表されました。
このモデルは、ブロック3段相当の高さにぴったり収まるサイズとなっています。
「そこまで宅配ボックスを使うかな?」「サイズが合わないかも」と感じていた方には、今回のサイズ追加は朗報ですね。
薄型設計で奥行きスペースの不安を軽減
奥行きサイズも新たにバリエーションが追加。
新たに奥行きが従来の半分程度の「ハーフタイプ」が登場。限られたスペースでもすっきり収まる薄型設計で、敷地境界などのクリアランスが気になる現場にも対応できます。
ハーフタイプは通常サイズの半分程度の奥行きとなるため、大型郵便物は「横向き」でのみ受け取る仕様になっています。
受け取れなくなるというわけではないので安心ですね。
取り出し方法に「前入れ・前出し」が加わり、設置自由度がアップ
従来品は「前入れ・後出し」のみでしたが、新たに「前入れ・前出し」にも対応。
前入れ・後出しの場合、壁の埋め込み施工では使い勝手が良いものの、据え置き施工の場合は背面側に取出し扉の開閉スペースを設ける必要があり、適用できるケースが限られていました。
今回の変更は、次にご紹介する施工方法が大幅に追加されたという事にも関係してきます。
設置スタイルが一気に拡充!豊富な施工方法に対応
これまでの設置方法は、「壁埋め込み」か「据え置き」に限られていました。(割り切りがすごい)
しかし、今回の展示では、施工バリエーションが以下のように大幅に追加されています。
壁掛け仕様(薄型モデル限定)
会場にあったポスト一体型宅配ボックスのラインナップ一覧を掲載したボードによると、薄型モデルにも「ラージ」と「ミドル」の2種類が用意されているようです。
壁掛け設置は薄型モデルのみ対応できる仕様となっています。
また、薄型モデルはいずれも前入れ・前出し専用で、宅配ボックス部が1室構成となっています。
薄型は奥行きが従来の半分であることは理解できますが、「ラージ」の宅配1室は、どれくらいのサイズの荷物が受け取れるのか、気になるところです。
据え置き仕様
従来は「コンボミドル」の流用だった据え置き用台座も、新たに専用設計されたモデルが登場しました。
台座の高さがアップし、取り出しやすさが向上しています。
また、デザインにも注目すべき点があります。
この据え置き台座は、珍しい中空構造となっており、ボックス本体のテーパー形状に合わせて台座にもテーパー加工が施され、統一感のあるデザインが魅力的です。
施工方法はアンカー固定式となっているため、工事が必要なものの、台風時にもしっかり固定されている分安心感があります。
機能門柱仕様
外構にあまり予算を割けない場合でも、必要な機能を一か所に集約できる「機能門柱仕様」が追加されました。
展示ではミドルタイプがセットされていましたが、宅配ボックスが2室のラージタイプにも対応可能です。
パナソニックで人気のエントランスポール「アーキフレームFタイプ」とは異なり、かなりシンプルなデザインに仕上がっています。
埋込ポール仕様
表札やインターホンを門塀など、別の場所に設置する場合に便利な「埋込ポール仕様」が追加されました。
独立して設置する事ができるので、例えば、宅配ポストは門塀の裏側に隠す様に設置することも可能です。
機能門柱仕様に比べ、形状がシンプルな分、価格も抑えられるため、設置環境に合わせて機能門柱仕様とポール仕様を選択できる点が実用的です。
あと施工ポール仕様
埋込ポールにアンカー金具を取り付けることで、リフォーム現場にも最適なあと施工が可能になりました。
土間コンクリートが打設されている場所に後から埋込ポールを設置すると、ハツリ代や残土処理代がかかるため、そのような場所では埋込ポールよりも、アンカー固定の後施工ポール仕様の方がおすすめです。
以上の通り、かなり施工方法が増えるので、新築・リフォーム問わず幅広い設置環境に対応できるようになります。
まとめ:ポスト一体型宅配ボックス「コンボマルチ」は宅配ボックスの覇権を取れるか?
当店でも取り扱いさせていただいている「ポスト一体型宅配ボックス」ですが、お客様から
パナソニックさんのエクステリアカタログにその商品が掲載されていませんが、オリジナル商品ですか?
と、ありがたくもあり困ったようなお問い合わせをいただいたことがあります。
この「ポスト一体型宅配ボックス」は、2025年1月の新商品リストにちらっと掲載されただけだったため、一般にはあまり認知されていませんでした。
ちなみに、5月に単品カタログがパナソニックのサイト上から閲覧可能となりましたが、この時点では商品名は「ポスト一体型宅配ボックス」とされています。
次回のカタログ更新時に正式掲載される予定に加え、今回ご紹介したような大幅な仕様拡充が見込まれているため、カタログ紙面でも大きく特集されることになりそうです。
この時には恐らく「コンボマルチ」というネーミングで掲載されると思います。
パナソニックの宅配ボックス=コンボ。「コンボの新商品」ということで、認知度が一気に向上し、指名買いも増えそうですね。(現状の品番がどうなるのか気になります(2回目))
現時点では詳細なスペックや価格は非公開ですが、カタログ発刊が今から楽しみです。
次回も関西エクステリアフェア2025のレポートをお届け予定です。どうぞお楽しみに!
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