「仮施錠できますか?」という質問から見えてきた、ポストのダイヤル錠の違い

「仮施錠できますか?」という質問から見えてきた、ポストのダイヤル錠の違い

ユニソンの壁掛けポスト「テラ2」のダイヤル錠は仮施錠できますか?

先日、お客様からこんなお問い合わせをいただきました。

仮施錠というのは、実際にロックせずに見た目だけロックしておく状態を指します。

実はこの仮施錠というのは、宅配ボックスやポストを使ううえで意外と多い質問のひとつなんです。

配達のたびにカギを開け閉めするのが面倒だから、見た目だけでもロックされているようにしておきたい──おそらくそんな意図かと思います。

ダイヤル錠の場合、複数の番号を揃えることで解錠できるものがほとんどです。
そのため、外から見たときに仮施錠状態でも「完全な無施錠」と比べると、防犯性はある程度高まります。

今回は、お客様へのご案内内容とあわせて、よく使われているダイヤル錠の種類と特徴を整理してみました。

■本記事はこんな方におすすめ
・仮施錠ができるダイヤル錠のポストを知りたい方
・ダイヤル錠の違いを知りたい方
・ダイヤル錠タイプのポストを探している方
…で、テラ2って仮施錠できるの?

結論からいうと、今回のテラ2の場合、取扱説明書上では「仮施錠はできない仕様」となっています。 ただ、実際にはちょっとした操作の工夫で「仮ロックに近い状態」を作ることができることが分かりました。

もちろん、これはメーカー推奨の方法ではなく、あくまで簡易的な使い方です。
そのためお客様には、「イレギュラーな方法ではあるものの仮施錠は可能です。ただし、メーカーが推奨する使用方法とは異なりますので、実際のご利用に際しては自己責任でお願いします」とご案内させていただきました。

ユニソンのテラ2のダイヤル錠は仮施錠が出来ないタイプだけども

もし方法が気になる方は、下記の商品ページの「商品Q&A」をご確認ください。
(ブログで大っぴらにできます!と書いたら、メーカーの担当者に怒られてしまうかもしれないので💦(笑))

↑このように当店では、掲載商品ごとに「商品Q&A」を設けています。気になる商品がある場合は、購入前に他のお客様がどんな質問をしているかをぜひチェックしてみてください。
また、ご自身の疑問への回答が見つからなければ、ぜひお気軽にお問い合わせください。
あなたの知りたかったことが、他の方の疑問を解決するきっかけになるかもしれません。

さて、このやり取りを通じて改めて感じたのは、「ダイヤル錠」と一口にいっても、仮施錠の可否を含めて構造や使い勝手がかなり違うということです。

ダイヤル錠といってもいろいろあります

これからポストの購入を考えているけれど、カギの管理が必要なシリンダー錠は面倒…という方に向けて、代表的なダイヤル錠の種類を整理してみました。

今回は、テラ2のように壁掛け(壁付け)タイプのポストに採用されているダイヤル錠から抜粋しています。

なお、先にお詫びいたしますが、一部の施錠タイプの名称は豊島の主観によるものです。本来の正式名称があるはずですが、知識不足の点はご容赦ください。

くるくる回して施解錠するタイプ

数字をくるくる回して合わせるタイプのダイヤル錠

数字をくるくる回して解錠する、もっともオーソドックスなタイプ。 主に2桁合わせが主流ですが、まれに1桁合わせもあります。

1桁合わせの場合は、ダイヤルを回しているうちに偶然解錠されることもあるため、セキュリティ的にはそれほど高くはありません。
ただし、「ダイヤル錠=複数の番号を揃えないと開かない」という印象があるため、見た目上の防犯性は一定程度確保できます。

暗証番号は出荷時に設定されていることが多く、任意の番号への変更は基本的にできません。
また、このタイプは仮施錠機構がないため、「仮施錠できるタイプがいい」という方は別のタイプを選ぶのがおすすめです。

▼くるくる回して施解錠するタイプの郵便ポストの一例はこちら

3桁の数字を合わせるタイプ

3桁の数字を合わせるタイプのダイヤル錠

3桁の独立した数字を合わせるタイプです。 1桁ごとに「0~9」の数字を設定できるため、10×10×10=1,000通りの組み合わせがあり、高いセキュリティ性が特徴です。

暗証番号は現地で変更できる場合が多く、使う人ごとに調整できるのもポイント。
また、解錠後にダイヤル部をひねることで仮施錠できるタイプが多いので、「仮施錠がしたい」という方にはこちらのタイプがおすすめです。

▼3桁の数字を合わせるタイプの郵便ポストの一例はこちら

コンビネーションロックタイプ

ツマミと数字を合わせる複合コンビネーションタイプのダイヤル錠

ダイヤルとツマミを併用するタイプのダイヤル錠です。 3桁または4桁のダイヤル部を備え、高いセキュリティ性を確保できます。

暗証番号を変更できないモデルもあるため、番号を変えたい場合は事前の確認が安心です。

解錠後にツマミをひねることで仮施錠が可能なため、見た目だけでもロックしておきたい方におすすめです。

▼コンビネーションロックタイプの郵便ポストの一例はこちら

まとめ:使い方をイメージして選ぶと失敗しない

ダイヤル錠は一見どれも同じに見えますが、実際は「使う場面」をイメージして選ぶことが大切です。

たとえば、多少セキュリティリスクがあっても仮施錠できた方が便利なら「3桁の数字を合わせるタイプ」や「コンビネーションロック」。
番号を自由に変更したいなら「3桁タイプ」。1日に1回程度しか開け閉めしないなら、構造がシンプルな「くるくる回して解錠するタイプ」。

そんなふうに、用途から逆算して選ぶと「思っていたのと違った…」という後悔を防げます。

今回のように、お客様からのご質問をきっかけに気づかされることは多いです。今後も実際の声をもとに、製品選びのヒントをお伝えしていけたらと思います。

本記事が、お客様の郵便ポスト選びの参考になれば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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