宅配ボックス比較!フラップ式 vs 2部屋タイプ、あなたに合うのはどっち?

宅配物を複数受け取れる宅配ボックスといえば「フラップ式」が増えていますが、実は「2部屋タイプ」も根強い人気があります。
一番の魅力は、各部屋がしっかり確保されているため、大きめの段ボール(60サイズや80サイズ)も入れやすいこと。フラップ式では入りづらい荷物でも安心です。
また2室構造になっているので、1日に複数の荷物があった場合でも、ある程度はしっかり受け止められるのもポイント。
今回は、そんな2部屋タイプの宅配ボックスを「施錠方式」「対応サイズ」「設置方法」で比較してみました。
「フラップ式との違いを知りたい」「自分の暮らしに合うボックスを選びたい」という方には参考になる内容になっていると思います。
・複数個の荷物を同時に受け取れる宅配ボックスを探している方
・2部屋タイプの宅配ボックスを比較検討している方
・これから宅配ボックスを設置しようと考えている方
「2部屋タイプ」の宅配ボックスが選ばれる理由
「たくさん受け取れるならフラップ式の方が便利なんじゃないの?」と思う方も多いと思います。
でも実は、2部屋タイプにはフラップ式にはないメリットがあるんです。
2件までならしっかり受け取れる
フラップ式は構造上、投函できる厚みが7cm程度までと制限されているようです。
さらに、投函扉の強度を保つため、フラップの間口は投函扉のサイズより小さく設計されています。
そのため、横幅が大きな物は投函する向きを変えてもボックス内部の奥行きが足りずに投函が出来ないという可能性も出てきます。
1件目は宅配ボックス内部の空間を全て使用するので、大きな荷物でも受け取れますが、2件目が厚み7cmを超えるサイズだとフラップ内に入らず、複数受け取りのメリットを活かしにくいケースがあります。
その点2部屋タイプなら、1室ごとに独立してスペースが確保されているので、配達の順番次第で荷物が入らないといったリスクはかなり軽減されます。
一方で、小さめの荷物を一度にたくさん受け取るケースでは、フラップ式の方が効率的に使えることもあります。
荷物が重なって潰れる心配が少ない
フラップ式では、内部に落とすように投函されるため「壊れやすいものは避けたい…」という不安もあるかもしれません。(厚さ7cm未満の宅配物なので基本的には軽量だと思いますが…)
2部屋タイプはそれぞれの部屋が独立しているため、荷物が落下しない構造だから安心。
荷物同士が重なって下の荷物が潰れる心配や、落下による衝撃リスクも少ないのがメリットです。
価格はやや高めになりやすい
メリットばかりを挙げましたが、注意点としては「価格」です。
2部屋タイプは、それぞれの部屋にロック機構が必要になるため、フラップ式と比べると構造が複雑になりがちです。
その結果、どうしても価格が高めに設定されるケースが多いのは頭に入れておきたいポイントです。
選び方のポイント
理由を確認したところで、ここからは選び方についてご紹介します。
施錠方式
メーカーによって異なるのが施錠方式です。
- ダイヤル錠・プッシュボタン錠タイプ
鍵の管理が不要。暗証番号で解錠できるので、帰宅時に鍵を取りに行かなくても荷物を受け取れます。 - シリンダー錠タイプ
専用キーで開ける方式。番号を忘れる心配がなく、確実性が高いのが特徴です。ただし鍵の管理が必要になります。
受け取り可能サイズ
購入前に確認しておきたいのが「どのサイズの荷物を受け取ることが多いか」です。
- 60サイズ:雑貨や書籍、小物類
- 80サイズ:通販で最も流通量が多い定番サイズ
- 100サイズ以上:お米や飲料ケースなど
「サイズ」というのは段ボールの縦・横・高さを合計した寸法です。
▼詳しくはこちらの記事で解説しています。

対応できる荷物サイズはメーカーによって異なるので、必ずチェックしておきたいポイントです。
設置方法
設置スタイルも選ぶ上での重要な要素です。
- 据え置きタイプ:DIYに対応している場合は後付けしやすい。
- ポール建てタイプ:独立して設置できるので、リフォームで宅配ボックスが後から必要になった場合にも採用しやすい。
- 埋め込みタイプ:空間に馴染むように設置が可能。設置はプロに任せる必要あり。
住まいの条件や設置スペースに応じて選び分けるのがポイントです。
2部屋タイプの宅配ボックスをご紹介
ここからは実際の2部屋タイプをいくつかピックアップしてご紹介します。 今回は見た目を考慮して化粧扉付き、さらに使い勝手を考えポスト一体型のモデルから選びました。
【ユニソン】宅配ポスト ヴィコDB 60+80 ポスト有り 後出し
- 施錠方式
郵便ポスト:ダイヤル錠
宅配ボックス:シリンダー錠 - 受け取り可能サイズ
上段:60サイズ(幅320×奥行き365×高さ140)
下段:80サイズ(幅320×奥行き365×高さ258) - 設置方法
埋め込み・スタンド・据置き・門柱対応
ネット通販で小物や日用品をよく注文する方にちょうどいいモデルです。 60サイズと80サイズを上下で分けて受け取れるので、複数荷物が届いても安心感があります。
ポスト一体型なので郵便物と荷物をまとめて受け取れ、玄関まわりがすっきりするのもメリット。
今回ご紹介しているのは「後出し仕様」ですが、前出しモデルもあるので設置環境に合わせられる自由度があります。
デザインはシンプルで、カラーバリエーションも多め。外構に違和感なくなじむのも人気の理由です。
【パナソニック】ポスト一体型宅配ボックス 外構設置型タイプ(埋め込み設置)CTN1221R(L)□MH
- 施錠方式
郵便ポスト・宅配ボックス:プッシュボタン錠(一度の解錠でまとめて受取可能) - 受け取り可能サイズ
上段:80サイズ相当(幅310×奥行365×高さ130)※ボックス内寸
下段:100サイズ相当(幅310×奥行き365×高さ365)※ボックス内寸 - 設置方法
埋め込み・据置き
こちらはパナソニックの埋め込み型2部屋モデルです。上段・下段ともに大き目サイズが受け取れる設定なので、日用品から少し大きな荷物まで幅広くカバーできます。
「前入れ後出し」仕様なので敷地内から荷物を取り出せるのもポイント。外に出なくてもいいのは便利です。
暗証番号で解錠できるプッシュボタン式なので、鍵の管理も不要です。
外観はすっきりしていて、埋め込み設置だと外構に自然に溶け込みます。 さらにZAM鋼板を採用しているため耐久性も高く、長期使用を考えている方におすすめです。
【パナソニック】ポスト一体型タイプ コンボマルチ ラージタイプ(2ボックス)前入れ後出し CTN1251R(L)
- 施錠方式
郵便ポスト・宅配ボックス:プッシュボタン錠(一度の解錠でまとめて受取可能) - 受け取り可能サイズ
上段:60サイズ(幅280×奥行き360×高さ110)
下段:80サイズ(幅280×奥行き360×高さ300) - 設置方法
機能門柱・ポール・埋め込み・据置き
2025年8月に登場した新モデル。郵便ポストと宅配ボックスが一体化した便利な「コンボマルチ」シリーズのラージタイプです。
上下2つの部屋で構成されており、荷物の受け取り効率が高いのが特徴。通販を頻繁に利用する方には特におすすめできます。
プッシュボタン錠なので鍵不要。一度の解錠で郵便物も宅配物もまとめて取り出せる点は実際に使用するうえでは便利なポイントです。
デザインはフルフラットでスタイリッシュ。外構の雰囲気を損なわないのも嬉しいポイントです。
しかも電源不要なので、新築はもちろんリフォーム時にも設置しやすくなっています。 設置方法が大幅に拡充されたので、色々な現場で採用しやすくなりました。
まとめ:総合的なおすすめは「コンボマルチ」
2部屋タイプの宅配ボックスは、「フラップ式だと入らない荷物が来るかもしれない」「2件くらい受け取れれば十分」という方に特に向いています。
2部屋に分かれていることで、通販で頼んだ大小異なる荷物や、別々の宅配業者の荷物を同時に受け取れるのも大きなメリットです。
数ある2部屋タイプの中でも、バランスに優れているのがパナソニックの「コンボマルチ」です。(店長の個人的な意見ですが)
仕事や外出から帰宅したとき、暗証番号を押すだけで荷物をまとめて取り出せるのは便利。鍵を探す必要がないというのは日々の小さなストレスを解消してくれると思います。
機能門柱や据え置きなど幅広い設置方法に対応しているので、新築はもちろんリフォームでも柔軟に取り入れやすいのも魅力です。
さらに2025年8月の新製品という話題性もあり、今後主流になっていく可能性が高いモデルです。
2部屋タイプを検討している方は、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
本記事が宅配ボックス選びの参考になれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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