ヨドコウ・ナスタ・ダイケンなど注目メーカーをチェック!つなぐ関西グランドフェア2025展示会レポート【後編】

前編では四国化成、中編ではLIXILの新商品をご紹介しましたが、最終回となる後編はヨドコウを中心に、ナスタ・ダイケン・中部コーポレーション・ウッドプラスチックテクノロジーといったメーカーの展示内容をまとめてレポートします。


・ヨドコウやナスタなどの最新展示情報が気になる方
・住宅や外構に関連する新商品をチェックしたい方
・関西グランドフェアに行けなかったけど展示内容を知りたい方
ナスタブース:宅配ボックスの新モデル「Nasta Box+(ナスタボックス プラス)」
ポスト一体型宅配ボックスで人気の「Nasta Box+POST(ナスタボックス プラス ポスト)」。
その宅配ボックス機能のみに絞った「Nasta Box+(ナスタボックス プラス)」が展示されていました。
リフォームで「複数受け取りができる宅配ボックスが欲しいけど、もうポストはあるからいらない…」という方におすすめの商品です。
当初は2025年夏の発売予定でしたが延期となり、今年の冬に発売予定とのこと。
なお、既存のナスタボックス プラス ポストは好評につき、納期は現在約1か月待ち。(受注状況によってはさらに時間がかかるかもしれないとのことでした。)
ご検討の際は余裕を持って手配されるのがおすすめです。
ダイケンブース:住宅トレンドを反映したゴミ収集庫
ダイケンでは2つの展示商品に注目しました。
ゴミ収集庫クリーンストッカー CKR-G-2型(グレーカラー)
シックで高級感のあるグレーカラーのゴミ収集庫。ハウスメーカーから「住宅のトレンドカラーに合わせたい」という要望を受けて開発されたそうです。
現在はスペック段階(折込段階)ですが、実際に物件が動き始める来年以降には市場に広がりそうな気配。(ゴミ収集庫は土間コン打設後など工事の後半で設置されるため、普及は少し先になりそうです。)
CKH-B型
カテゴリー上は「ゴミ収集庫・クリーンストッカー」ですが、防滴仕様を採用。
置き配ボックスやアウトドア用品の収納庫としても需要を見込んでいるそうです。
ダイケンは毎年新商品を積極的に投入していますが、カタログは年2回の発刊ペース。既存商品の小リニューアルはあっても廃盤は少ないため、長期的な案件でも安心して提案できそうです。
中部コーポレーション:外れにくいサイレントゴム
グレーチング関連では、設置するとゴミが側溝にたまらなくなる「オクト・ジーズシリーズ」が展示されていました。
GPカバーは、雨水は通せるように穴が開いていますが、ヒールが引っかからない穴サイズとなっているようです。この商品はグレーチングの受枠を設置する必要があるので、手軽にDIYというのは難しい商品です。
当店ではDIYでも簡単に取り扱えるU字溝用のグレーチングをお買い求めになるお客様が多いとお話ししたところ、中部コーポレーションでは「サイレントゴム付(L型パッキン)」という設定が可能との事。
ゴムをグレーチング本体にリベット止めしているため、持ち上げても外れにくいのが特徴です。
実際に自宅でゴム付きグレーチングを使っている私も、夏場に掃除で持ち上げると両面テープが剥がれて付け直しに苦労するので、この仕様はユーザー目線で見てもありがたいと感じました。
ヨドコウブース:コラボで広がる新しい物置・ガレージ
「ヨドガレージ ラヴィージュⅢ MODELLISTA×YODOKO」が発売予定
今回の後編のメインはヨドコウ。展示会場でも大きなガレージの展示が目立っていました。
特に注目を集めていたのが、「ヨドガレージ ラヴィージュⅢ MODELLISTA×YODOKO」。
トヨタ車やレクサス車のカスタマイズで知られる「MODELLISTA」とのコラボガレージです。
「MODELLISTA」とコラボと言われても、車にあまり興味のない方からするとピンとこないかもしれません。(実際に私も最初は知ってるフリをしてました(笑))
MODELLISTAとは
株式会社トヨタカスタマイズ&ディベロップメントの保有する自動車カスタマイズパーツブランド。トヨタ車/レクサス車のカスタマイズ分野を走り続けるライフスタイルクリエーターとして、クルマをさらにスタイリッシュに、お客様の自分らしさの表現をお手伝いするため、デザインとエンジニアリングのプロ集団として、常に一歩先ゆくカスタマイズを提案し続けています。
配布チラシ抜粋
クルマ好きの方なら、あのモデリスタとのコラボか!とそれだけでも注目するようなコラボガレージになっているようです。
内天井仕様になっているので、ダウンライトを設置することも可能。内装が二重構造なので、断熱材を入れたりと、カスタマイズの幅が広がる仕様。
ガレージというよりも大人の遊び場のようなカスタムも可能です。
「車を収めるだけ」ではなく、大人の趣味空間として使える提案になっていました。
まだ価格は未定ですが、年内から来年にかけて発売予定とのことです。
ムラサキスポーツとのコラボ物置「KOTOOKI」
ムラサキスポーツとコラボした物置「KOTOOKI」も展示。
特に印象的だったのは「見えない部分までカラーにこだわっている」点。
棚板の支えにまで専用カラーが設定されており、営業さん自身も「ここまでやるのは珍しい」と驚いていたほど。
屋根の上部も青く塗装され、見えない部分まで世界観を徹底。
ただし床板はあえて「カシミヤベージュ」。(※今回は展示のため青のシートを貼っていました)擦り傷が目立つのを避けるための配慮だそうです。
サイズは2215サイズの1展開のみ。これは1坪サイズで販売量が多い定番サイズのためとのことでした。
ウッドプラスチックテクノロジー:軽量な敷板「Wボード」
工事現場の車両搬入などで使用する鉄板の代替として展示されていた「樹脂製敷板 Wボード」も興味深い展示でした。
従来の鉄板は1枚約254kgと非常に重く、移動には重機が必須ですが、Wボードは1枚わずか21kg。
実際に会場で持ってみましたが、中央に持ち手穴があるためスムーズに持ち上げられました。
サイズ展開は3種類。3×6(910×1,820mm)、4×8(1,219×2,438mm)、2m×1m。
なんで1サイズだけ2m×1mとツッコミが入りそうですが、このサイズはゴムマットで多いサイズ感とのことでラインナップされているそうです。
また、商品名にサイズが反映されているので(例:Wボード36=3×6サイズ)、商品手配の際に欲しいサイズと商品名を紐づけて考えやすいネーミングとなっています。
同ブースでは合成ゴム製のゴムマット「フィットくん」も展示。加水分解が起きない素材で、長期使用にも耐える仕様になっているとのことでした。
まとめ(後編)
ナスタは宅配ボックスの新モデル、ダイケンは住宅トレンドを反映したゴミ収集庫、中部コーポレーションは実用的なグレーチング、ウッドプラスチックテクノロジーは軽量な敷板、そしてヨドコウはブランドコラボによるガレージ・物置提案とそれぞれに特色がありました。
前編の四国化成、中編のLIXILと合わせて振り返ると、今年のグランドフェアは「大型商品×ライフスタイル提案」と「現場を支える実務改善アイテム」の二軸が際立っていた印象です。(全部を見てまわるにはまったく時間が足りなかったので、あくまでも見た範囲での話となってしまい申し訳ありません…)
来年のカタログや発売情報にどう反映されていくのか、楽しみですね。
これで【つなぐ関西グランドフェア2025 展示会レポート】は完結となります。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
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