タイル表札はサイズ特注が難しい⁉実際のご相談からわかった対応可否と注意点
タイル表札を検討される方の中には、
「この場所に、できるだけぴったり収めたい」
「既存の穴や開口に合わせて作れたら助かるのに」
といった理由から、サイズや形状の特注を考え始める方も少なくありません。
実際、今回のご相談も、まさにそんな流れから始まりました。
「できれば今の状態を大きく変えずに、でも見た目はきれいに収めたい。」
その気持ち、正直よく分かります。
今回は、実際にいただいたお問い合わせ内容をもとに、サイズ特注に対応したタイル表札を検討する際に、事前に知っておいた方がよかったことを、やり取りの流れに沿ってまとめてみました。
同じような条件で迷われている方の参考になれば嬉しいです。
・タイル表札でサイズ特注を検討している方
・円形や八角形など、形状の特注も視野に入れている方
ご相談の背景|まずは「サイズ」と「設置状況」から
今回のご相談では、最初から条件がかなりはっきりしていました。
- 設置場所はすでに決まっている
- 既存の開口・穴に合わせたサイズが必要
- 色味は複数候補があり、焼き物特有の淡い雰囲気を重視
- 設置方法はDIYで「貼り付け」を想定

そのため、まずは
- 設置場所の写真
- 希望サイズのデータ(PDF)
をお送りいただきました。
ここで意識したのは、「商品から当てはめる」のではなく、「条件に合うかどうか」で一つずつ確認すること。
言葉にすると簡単ですが、実際に探し始めると、つい商品から見てしまいがちなんですよね。
サイズ特注に対応できるタイル表札は、正直多くない
条件を整理したうえで検討した結果、カタログ掲載品の中から、
- 色味がイメージに近い
- サイズ特注に対応できる
- 施工方法が「貼り付け」で現実的
この3点を満たすものとして、【美濃クラフト】焼き物表札 グレイスシリーズをご案内しました。

ここで少し背景の話を。
タイル表札をはじめとする陶器素材の表札は、多くの場合、文字を彫る前のベース材(タイル)をメーカーが仕入れ、その上で加工しています。(※すべてのメーカーさんがそう、というわけではありませんが…)
この方法だと、サイズや形状をある程度規格化することで、コストや安定した供給を保ちやすくなります。
そのため実際には、タイル・陶器素材の表札は、サイズや形状の特注に対応できないケースの方が多いというのが正直なところです。
今回ご提案したグレイスシリーズは、その中では少し珍しい存在でした。
今回ご案内した表札の特注対応について
- 縦書き/横書き対応
- サイズ特注OK
- 厚みは約9mm固定(変更不可)
- 文字色変更OK
- 施工方法:貼り付け
サイズ特注に対応できるタイル表札が限られる中で、条件的にはかなり相性の良い選択肢でした。
「たまたま条件が噛み合った」という表現の方が近いかもしれません。

サイズ特注=納期が延びるのは、やはり避けられない
もう一つ、必ず触れておきたいのが製作日数です。
メーカーからの回答では、
- 通常サイズ:実働約5日
- サイズ特注:実働約15日
とのことでした。
「3倍か…」と感じる方もいるかもしれませんが、サイズ特注の場合はこれに加えて、
- レイアウト作成(約2日)
- レイアウト確認後に本製作スタート
といった工程が入ります。
つまり、「決まったらすぐ作って、すぐ届く」ものではありません。
今回はちょうど年末年始の休業期間と重なったこともあり、残念ながらご希望の納期には間に合わない状況でした。
特注品の場合は、
▶ 納期は「カタログ表記+α」で考えておく
この意識がとても大切です。
意外と見落とされがちな「余白(クリアランス)」の話
サイズ検討の中で、もう一つお伝えしたのが余白についてです。
今回の設置場所は、和風の石門柱の元表札が設置されていた穴へ、はめ込むような形状でした。
ここでサイズをギリギリにしてしまうと、「一部だけ微妙に穴が小さい」といった場合に、穴を広げるなど、思った以上に大掛かりな作業が必要になることがあります。
そのため今回は、四方で5mm程度の余裕を見ておく方が安心というご案内をしました。
仕上がりの見た目だけでなく、施工のしやすさまで含めてサイズを考える。
特注表札では、ここが意外と重要だったりします。
データ入稿はできる?→ できます(条件付き)
今回のご相談では、
- 書体
- 文字サイズ
を、Illustrator(アウトライン済み)データで入稿したい、というご質問もありました。
結論としては、
- アウトライン済みIllustratorデータ(.ai)での入稿:対応可能
- メーカー側で製作用レイアウトへの変換も無償対応
という回答でした。
ただし、メーカーで対応できない書体の場合は、類似書体での提案になる可能性がある。
という点は注意が必要です。
今回のまとめ|特注表札は「早めの相談」がいちばん効く
今回は最終的に、
- 納期
- 年末年始のスケジュール
の関係から、ご注文には至りませんでした。
ただ、このやり取りを通して感じたのは、
- タイル・焼き物表札でサイズ特注が可能な商品は限られる
- 納期は必ず余裕をもって考える必要がある
- 設置条件(余白)まで含めて検討することが大切
という点です。
特注表札は、「いつ相談するか」で選択肢が大きく変わることも少なくありません。
さいごに|サイズや形状で迷ったら、まず相談してみてください
エクストリムでは、
- 設置場所の写真確認
- サイズ・形状の可否確認
- 納期やリスクの事前共有
を行ったうえで、無理のないご提案を心がけています。
今回は結果的に「見送り」となりましたが、その判断も、状況を考えればひとつの正解だったと思っています。
サイズや形状で悩まれている場合は、検討の初期段階で一度ご相談いただけると、今回のようなポイントも含めて整理しやすくなります。
本記事が、タイル表札の特注を検討されている方の参考になれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

























この記事へのコメントはありません。