信楽焼浴槽を展示会で体感。建築・建材展2026レポート
2026年3月3日(火)~6日(金)に東京ビッグサイトで開催された「建築・建材展2026」に参加してきました。

今回の目的は、信楽焼の陶器浴槽「ハネノバス」を展示しているdeco株式会社のブースを訪問すること。
実際に展示されている浴槽を見ながら、サイズ感や質感を確認してきたので、現場の雰囲気と合わせてご紹介します。
ちなみに今回は少し特別で、実際に展示している浴槽に入らせてもらいました。
図面や写真では分かりにくい部分も、実際に体感してみると見えてくることがあります。(来場者からは注目の的でしたが(笑))
・信楽焼陶器浴槽「ハネノバス」の展示会レポートを見たい方
・ハネノバスのサイズ感が気になる方
信楽焼の陶器浴槽「ハネノバス」を実際に体感
建築建材展2026で展示されていた信楽焼の陶器浴槽「ハネノバス」の展示ブースの様子を動画でも撮影してきました。
今回参加したのは展示会の2日目。
1日目の来場者は、あいにくの雨ということもありながら約12,000人とのことで、かなりの人出だったようです。
(後日、公式サイトに掲載された来場者情報を確認すると、3~6日の4日間の開催で計69,721人もの来場があったようです。)
2日目も昼の時点では来場者が多い印象でしたが、ブースに立っているdeco株式会社の岡本社長にお話を伺うと、来場者には特徴があるとのこと。

流れてくる人が多いというよりは、
- 設計者
- 企画担当者
- 建築関係者
といった、実際に案件を持っている来場者が多い印象ということでした。
展示会というと、とりあえず一通り見て回る人も多いのですが、今回は製品について具体的な話をしている場面も多く、本気度の高い来場者が多いようです。

今回の展示の目玉は「高さ500mm」の丸形浴槽
先ほども少し紹介しましたが、今回信楽焼陶器浴槽「ハネノバス」を出展しているdeco株式会社の岡本社長にお話を伺いながら、展示のポイントを聞いてきました。
今回の展示の中で特に目を引いたのが、丸型φ1000 × H500mmのモデルです。
いわゆるH500の浴槽。
カタログに掲載している丸型浴槽の高さは600mmのため、比べると少し高さを抑えた設計になっています。
実際に入ってみると、このサイズ感がなかなか良い。
高さが抑えられているので、出入りのしやすさがかなり印象的でした。

特別仕様のH500の丸型浴槽。高さが低い分「またぐ」動作がより楽な印象。
岡本社長のお話では、このH500というサイズは高齢者や背の低い女性がおぼれないようにするなど、バリアフリーを意識した設計とのこと。
H600に比べると、本体の重量が軽くなるため、現場での施工性の向上や、湯量が少なく済むなどの副次的な効果も期待できるそうです。
見た目だけでなく、実際の使いやすさも考えられたサイズになっているようです。
このH500のモデルは、実は特注品でカタログには掲載がありません。
現場の要望に合わせて対応できる柔軟な設計も、一点一点手作りだからこそ実現できる陶器浴槽ならではの魅力でもあります。
信楽焼ならではの質感
- ハネノバス 小判型W1200展示
- ハネノバス 丸型φ1000展示
実物を見てまず感じるのは、やはり信楽焼の質感です。
釉薬のツヤと、手作りならではの表情がしっかり出ています。
写真では分かりにくいのですが、丸形はろくろを回しながら成形するため、なめらかな横向きの成形線が入り、絶妙な凹凸が生まれます。
これにより、光の当たり方によってさまざまな表情が生まれます。
つやっとした釉薬の表面と、焼き物特有の柔らかい表情。
ふちを握ったときのしっかりとした手ごたえや、叩いたときの「カンカン」という固く焼き締められている音など…。
このあたりは、やはり実物を見ないと分かりにくい部分ですね。
今回展示されていた中では、青色のモデルが2つ展示されていました。
岡本社長によると、信楽焼のお皿などでも青が一番人気とのこと。
確かに深みのある青で、浴室の空間に置くとかなり存在感がありそうです。
白いタイルと組み合わせると、いわゆる映えの空間ができそうだと感じました。
色が選べるのもハネノバスの特徴
ハネノバスは、空間のテイストに合わせて5色のカラーをカタログでは標準設定しています。
青が人気とのことですが、茶系などもあり、インテリアの雰囲気によって色を選べる点も特徴のひとつです。
ただ、個人的に感じたのは、カタログだけでは少しイメージしにくいカラーもあるということ。
実物を見ると雰囲気が良いのですが、写真だけだと少し伝わりにくい色もあります。
こういう意味でも、展示会で実物を見る価値は大きいですね。
富裕層向け?というより設計提案のアイテム
陶器浴槽というと、どうしても「高級住宅向け」というイメージが強いかもしれません。
この点について岡本社長に聞いてみると、富裕層向けというより、設計提案の幅を広げるアイテムという考え方でした。
例えば
- 別荘
- 旅館
- 宿泊施設
- インバウンド施設
など、ユニットバスとは違う空間づくりを考える場合、こうした浴槽が空間のアクセントになるという考え方です。
少し裏側の話をすると、ユニットバスは工業製品のためお風呂としての価格が決まっており、設計者が価格を調整する余地があまりありません。
ただ、ハネノバスの場合だと、浴槽に関連した床・壁・給排水などをトータルコーディネートできるため、提案の幅を広げるとともに価格提案の幅も広げることができるアイテムとなっています。
このあたりは設計担当の方からすると、面白いアイテムではないかと感じます。
もちろん、1億円を超えるような高級住宅との相性も良さそうですが、それだけに限定されるものではないということでした。
海外来場者の反応も印象的
今回の展示では、海外の来場者も多く見られたとのこと。
信楽焼の浴槽を見て「Japanese Bathtub」と呼んでいる方がいたのが印象的だったそうです。
また、狸の置物にも興味を持つ人が多く、写真を撮っている来場者もちらほら。

手洗い鉢は16点展示。バリエーション豊富な展示。
表札としても使える狸の置物。信楽焼といったら「たぬきの置物」という方も多いのでは?
岡本社長のお話では、今回の展示会では
- 輸出を行っているバイヤー
- 海外で商品を紹介したい商社
などもブースに来ているそうです。
さらに、インバウンド向け施設では補助金制度もあるため、海外展開という可能性も十分ありそうとのことでした。
展示会出展の目的は「認知」
今回の展示会出展の目的についても聞いてみました。
答えはシンプルで、まずは「ハネノバス」を知ってもらうこと。
特に
- 設計者
- 企画担当者
に向けて認知を広げていくことが今回の目的だそうです。
確かに、こういった商品は設計段階で知っているかどうかで提案の幅が大きく変わります。
まずは知ってもらうこと。
そこから実際の案件につながっていく、という流れになりそうです。
実際に入ってみると分かるサイズ感
今回、実際に浴槽に入ってみて思ったのは、サイズ感は写真ではなかなか伝わらないということ。
特にH500のモデルは
- 出入りのしやすさ
- 座ったときの高さ
- 空間とのバランス
このあたりは、実際に見てみると印象が変わる部分でした。
展示会はこういう体験ができるのが面白いですね。

豊島の身長は171cm。あぐらをかいて入浴する分には問題なし。
三角座りだと、腕がちょうど浴槽の淵にかかる感じ。
H500の丸型は成人男性だと半身浴に近い高さ。ゆっくり長くお風呂に入りたい場合にも、ちょうど良い高さに感じました。
また、またぐ高さが低くなる分、浴槽を埋め込まずに設置する場合でも出入りがしやすいのもポイントだと感じました。

丸型φ1000×H600の浴槽は、ゆったりとした入湯感。三角座りなら子どもも1人くらいは一緒に入れそうです。
高さが600mmある分、しっかりと背中を預けることができました。

個人的に一番よかったのが小判型W1200。
足を軽く伸ばして三角座りで入浴できる長さがあるので、浴槽に体をゆったり預けたいという場合は小判型がおすすめです。
まとめ
今回の建築・建材展では、信楽焼の陶器浴槽「ハネノバス」を実際に体感することができました。
ユニットバスが主流の今だからこそ、こういった素材感のある浴槽は空間の個性を作るアイテムとして面白い存在だと感じます。
今後この信楽焼の浴槽が、どのような空間に採用されていくのか。
今後の展開も楽しみにしたいと思います。
展示会の現場からのレポートでした。
信楽焼浴槽の商品ラインナップはこちら




























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