カタログを信じるな?パナソニック「コンボマルチ」撮影会でわかったAI検索では拾えないリアル情報!

パナソニックコンボマルチ撮影会でわかったAI検索では拾えないリアル情報!

先日、パナソニックさんの営業担当の方から「新商品のコンボマルチの撮影会をしませんか?」というお誘いをいただきました。

そこで、いつもお世話になっている問屋さんと合同で撮影会を実施させていただくことになりました。
また、直接開発担当の方に同席いただけるという貴重な機会だったので、現場ならではの情報を整理してお届けします。

まず驚いたのが「コンボマルチ」は、なんとコンボシリーズとしては15年ぶりのリニューアルとのこと。

途中でコンボライトといった樹脂モデルの拡充を強化するなど色々ありましたが、エクステリアのプロ向けというよりはDIYなど手軽に宅配ボックスを導入したい層向けの商品群になっていたように思います。

そんな中、ついにコンボの正統進化?ともいえるプロ向けのコンボがついにお目見えです!(大げさ?(笑))

本記事では、実機を確認しながら、開発の方から聞いたカタログに掲載されていないここだけ?の情報をお届けします。

■本記事はこんな方におすすめ
・コンボマルチのリアルな情報を知りたい方
・従来の「ポスト一体型宅配ボックス」との違いを知りたい方
・これから宅配ボックスを検討している方
コンボマルチの特徴と背景

今回の新商品「コンボマルチ」の大きなポイントは、ポストと宅配ボックスが一体型になったモデルをパナソニックブランドとして正式に展開したことです。

従来のラインナップでは「コンボエフ」がポスト一体型の宅配ボックスとしてラインナップされていましたが、宅配物スペースが小さく、デザインも「フェイサスNFR」と差別化できていなかったため、開発の方と話をしていてもちょっと存在を忘れられてる?というような印象を受けるほどでした(笑)

パナソニックではポスト一体型宅配ボックスもあったけど。

今回の「コンボマルチ」では、扉カラーと本体カラーを同色にそろえて、外構との一体感を高めています。見た目の完成度は確実に上がっています。

ただ、ネットショップを運営している身としては、カラーバリエーションの紹介がカタログ上の施工写真の確認か、小さいカラーチップの掲載のみなので、鋳鉄ブラック色以外のカラーの雰囲気がわかりにくいというのは少し不親切なような気がしました。(という話をしていたら、画像を手配していただけました。ありがとうございます!ぜひ当店で商品のカラーイメージを確認して下さい!)

色見本がカラーチップだけだと、鋳鉄ブラック以外イメージしずらい。

コンボマルチの埋め込み施工と注意点

撮影会の中で、ちらっと出た話が、カタログに掲載している壁面埋め込みの施工写真は、すべて「ミドルタイプ」を使用しているとのこと。

ブロック4段相当の高さがある「ラージタイプ」の埋め込みは一部地域で法規的な問題が絡む可能性や、横筋の施工方法などで問題になる可能性を考慮して、あえてミドルを掲載しているそうです。

他社で販売しているブロック4段相当の宅配ポストでも埋め込み施工を施工方法の一つとしている例もあるので、現場によっては柔軟に対応できるという事を共有しておきました。

パナソニックのカタログに掲載されている埋め込みの施工写真は全てミドルタイプ。

「コンボマルチ」と「ポスト一体型宅配ボックス」との違いについて

以前から「ミサワホーム」との協働モデルとして販売されている「ポスト一体型宅配ボックス」(以下、ミサワモデル ※正確には「外構設置型タイプ」)ですが、今回発売された「コンボマルチ(ラージタイプ)」とはいくつか違いがあります。

まずは寸法。コンボマルチとミサワモデルをカタログで比較したところ、ミサワモデルと比べてわずかに数値の違いが出ています。
そして価格。ミサワモデルは価格設定を頑張りすぎたとのことですが、コンボマルチでは「適正価格」に調整されているとのことです。

コンボマルチとミサワモデルは数値上若干異なる。

さらにロゴの位置も変わりました。ミサワモデルは操作扉に小さく「Panasonic」のロゴが入っていましたが、コンボマルチでは化粧扉の前面に配置。よりパナソニック製品としての存在感を打ち出す方向になっています。

地味ですが、本商品の普及率を考慮して、配達員さんが分かり易いように使用方法や投函可能サイズなどを記載したシールを投函扉周囲に追加しているとのことでした。

操作方法シールを新規で追加。

カタログ表記と印鑑ホルダーの違い

カタログに掲載されている写真では、印鑑ホルダーが縦型で写っていますが、実際のコンボマルチは「横型」に統一されています。

前出し・後出しで仕様が異なるのはわかりにくいため、横型で統一することになったそうです。

印鑑ホルダーの向きはカタログと実機で異なる点に注意。

ただし印刷物の更新が追いつかず、初版カタログは縦型写真のまま。増刷時に修正予定とのことでした。(WEBカタログは先行して修正されると思われます)

発売日にご注文をいただいたお客様には、その違いがわかった時にすぐにお電話させて頂きましたが、幸い「その程度の違いであれば問題ない」というお言葉を頂くことができました。

ただ、知っているか知らないかで「そういうつもりじゃなかった」というケースも出ると思います。

お客様にとって、宅配ボックスは長年使用する設備になるので、販売する側はしっかりと情報の提供を怠らない様にしないといけないと感じます。

ちなみに、ミサワモデルの印鑑ホルダーは今後も縦型のままで継続販売されるようです。

梱包と販売方針

梱包について、見た目は大きく変化していませんが、緩衝材の枚数などを変更しているということでした。…が、当店に入荷した「ポスト一体型宅配ボックス(ミサワモデル)」と「コンボマルチ ラージタイプ(2ボックス)」の梱包を比較してみると外観に大きな変化はありませんでした。(恐らく両方の商品を扱っていて比較できる環境があるお店は珍しいかもしれません)

梱包については見直しが入っているとの事だったが、外観では違いは分からない。

ミサワモデルは重量が24kg(マルチは22kg)と表記されている重量物です。運搬時には段ボールにたわみが発生すると段ボールに亀裂が生じます。段ボールの破損程度であれば商品に傷が入るという心配はないですが、梱包材とはいえ段ボールの破損が気になるお客様もいらっしゃると思いますので、他社梱包の例を挙げて改善を要望させていただきました。

見た目、寸法はほぼ同じながら重量は2kg違うらしい。

当店から出荷する際はむき出しの部分を梱包して出荷します。

また「ミサワモデルは廃番になるのか?」という質問には「具体的な廃番の時期は設けずしばらくは併売」とのこと。
ただし10月には定価は約10%アップ予定となるようです。

以前はWEBカタログでミサワモデルは閲覧できましたが、コンボマルチの登場によって単品カタログは閲覧できなくなりました。

改定後の価格がわかり次第、商品ページにて反映させていただきます。(10月までは現行価格でご案内させていただきます。ちなみにミサワモデルは条件が合致する方にとってはかなり割安な商品です!※営業チックですいません(笑))

コンボマルチの設置方法

コンボマルチはミサワモデルとは異なり、設置方法が大幅に拡充されました。

  • 機能門柱 TS-1型:フレーム単体で税別75,000円。照明加工の有無も選択可能。ドアホン子機の穴が開いた状態で出荷されるので、ドアホンを使わない場合はオプションの加工無しパネルを現場で入れ替えて使用する仕様。
  • ポール:薄型テーパー形状でデザイン性を高めつつ、従来より約22%コストダウン。アンカー施工に対応したリフォーム向けの施工ポールも用意。
  • 据え置きベース:高さを上げて使いやすく改良。中空デザインで軽やか。必要に応じて前面を塞げる化粧パネルもあり。従来の据え置き台座も使用できます。

これ以外にハーフタイプであれば壁掛けにも対応ができます。

ミサワモデルでは「埋め込み」か「据え置き」の選択肢しかなかったので、設置方法が増えるということはより多くの現場で採用が出来るようになります。

機能門柱TS-1型とポール仕様

据え置き仕様は高さを上げることで使い勝手をアップ。

開発サイドが考える「売れ筋」の予想

開発担当者によると、一番需要が高そうと感じているのは「ミドルタイプ(1ボックス)前入れ前出し・鋳鉄ブラック」とのこと。

理由はシンプルで、首都圏など敷地の限られた現場にミドルタイプ、特に前出しタイプの収まりが良いからだそうです。

確かに限られた敷地であれば、建物ギリギリに前出しの機能門柱を設定するケースも多いと思うので、新しくラインナップした「前出し」の需要については高いと感じます。

ちなみに、この話を聞いたのが発売日8月25日の翌日26日なので、まだ集計はしていないそうです。

売れ筋の見込みはコンボマルチミドルタイプ前入れ前出し。

まとめ:コンボマルチとミサワモデル、どちらを選ぶ?

「コンボマルチ」は、パナソニックが満を持して送り出す新しいポスト一体型宅配ボックス。サイズバリエーション・設置方法が大きく進化し、ブランドとしての存在感も強まっています。

一方で、ラージ(2ボックス)前入れ後出し × 埋め込み施工 という条件に合う方であれば、依然としてミサワモデルの方がコスト面では有利。10%値上げが控えているとはいえ、それでも割安感があります。

「ミサワモデル」・「コンボマルチ」共にパナソニックの実績ある製品。

現場条件やライフスタイルに合わせて選んでいただければと思います。

施工方法やサイズを重視するなら「コンボマルチ」、コスト重視なら「ミサワモデル」がおすすめです。

本記事が宅配ボックス選びの参考になれば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

今回ご紹介した商品
コンボマルチシリーズ
パナソニック ポスト一体型タイプ コンボマルチ ラージタイプ(2ボックス)前入れ後出し CTN1251R(L)アイキャッチ【パナソニック】ポスト一体型タイプ コンボマルチ ラージタイプ(2ボックス)前入れ後出し CTN1251R(L)
パナソニック ポスト一体型タイプ コンボマルチ ラージタイプ(2ボックス)前入れ後出し CTN1151R(L)アイキャッチ【パナソニック】ポスト一体型タイプ コンボマルチ ラージタイプ(1ボックス)前入れ後出し CTN1151R(L)
ポスト一体型宅配ボックス(外構設置型タイプ)※本文内でミサワモデルとしてご紹介
パナソニック ポスト一体型宅配ボックス 埋め込み設置 アイキャッチ【パナソニック】ポスト一体型宅配ボックス 外構設置型タイプ(埋め込み設置)CTN1221R(L)□MH パナソニック ポスト一体型宅配ボックス 据え置き設置 アイキャッチ【パナソニック】ポスト一体型宅配ボックス 外構設置型タイプ 据え置き施工用ベースセット CTN1221R(L)□MH

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