犬の脱走対策メッシュフェンス、H1500+忍び返しとH1800はどちらが安い?実際の見積もりで比較
犬が脱走しないように、背の高いメッシュフェンスと門扉を検討しています。H1500のフェンスに忍び返しを付けた場合と、H1800のフェンスでは、どちらが安くなりますか?
先日、個人事業主の施工業者様から、公式LINEを通じてこのようなご相談をいただきました。
ありがとうございます!
当店では、手書きの図面や簡単なレイアウトをもとに、メッシュフェンスの設置に必要な部材を拾い出し、お見積もりを作成することがあります。
今回の質問は、「H1500に忍び返しを足す方法」と「最初からH1800を設置する方法」では、結局どちらが安いのかというもの。カタログを眺めているだけでは、意外と答えが出しにくい部分です。
そこで今回は、実際に作成した見積もりをもとに、忍び返しで高さを出す場合と、フェンス本体を高くする場合の違いを見ていきます。
・背の高いメッシュフェンスを検討している方
・メッシュフェンスを提案しようとしている外構・施工業者の方
低いフェンスに忍び返しを付けたほうが安上がり?
今回比較したのは、四国化成の【スチールメッシュフェンス EMF1F型】と【スチールメッシュ門扉 EMM1F型(打掛錠)】を組み合わせたプランです。
今回はこれから新しくフェンスを設置する計画だったため、「H1500に後付け用の忍び返しを追加する方法」と「最初からH1800を設置する方法」を、同じ図面で比べることができました。
私も金額を出す前は、H1500に忍び返しを足す方が安く収まるのではないかと思っていました。ところが、実際にはH1800の方が安いという結果になりました。
犬が脱走しないように、背の高いフェンスを付けたい
今回ご相談いただいたのは、施主様へメッシュフェンスを提案予定の施工業者様です。
最初のご依頼は、当店で販売している四国化成の「スチールメッシュフェンス EMF1F型」を約17m設置する場合に、必要な部材を拾い出してほしいという内容でした。
あわせて、人が出入りするための門扉も設置したいとのことでした。
詳しく伺ってみると、施主様が犬を飼っており、敷地から脱走しないよう、高さのあるドッグフェンスを希望されていることが分かりました。
当初の計画はH1500のフェンスに片開き門扉を組み合わせたものです。直線だけではなく、途中にコーナーも含まれていました。

メッシュフェンスは、本体と柱だけを数えればいいわけではありません。
フェンス同士をつなぐ部材、コーナー用の部材、門扉との接続位置によっても、必要な柱や固定金具の数量が変わります。
今回は現場の手書き図面を送っていただき、寸法と門扉の位置を確認しながら、一つずつ部材を拾い出しました。
最初のH1500プランは定価:349,100円
まず作成したのは、H1500のメッシュフェンスと片開き門扉を組み合わせたプランです。
今回使用した商品は、次のシリーズです。
・四国化成 スチールメッシュフェンス EMF1F型
・四国化成 スチールメッシュ門扉 EMM1F型
この2商品は、フェンスと門扉を同じデザインでそろえられます。

今回の図面では門扉の両側にフェンスを接続するため、門扉柱を利用してフェンスを納める想定で材料を拾いました。
最初のお見積もりは、以下の金額です。
H1500プラン:349,100円(税別・定価)
この見積もりをお送りしたあと、業者様からもう一つ質問がありました。
「犬が飛び越えないように、フェンス上部へ忍び返しを付けられないか」という内容です。
忍び返しも商品によってデザインは異なります
EMF1F型には後付け用の忍び返しが用意されているため、追加すること自体は可能です。
高さは約150mm。侵入防止用としてよく見かける外側へ折れ曲がった形ではなく、フェンスの縦線がそのまま上方へ伸びたような形状です。

「忍び返し」という名前でも、形状や伸びる方向は商品によって異なります。
ここは見積もりを進める前に、施主様の想像と合っているか、カタログ画像などで確認しておきたいところです。
片開き門扉にも同じように忍び返しを取り付けられるため、門扉分も含めて、改めて材料を拾い出しました。
H1500+忍び返しと、H1800を同じ条件で比較すると…
忍び返し付きのプランと一緒に依頼いただいたのが、忍び返しを使わず、フェンス本体と門扉をH1800へ変更した場合の見積もりです。
同じ図面と門扉構成を使い、次の3パターンで金額を比べました。
| プラン | 仕上がり高さの目安 | 定価合計(税別) |
| H1500 | 約1,500mm | 349,100円 |
| H1500+忍び返し | 約1,650mm | 445,300円 |
| H1800 | 約1,800mm | 396,200円 |
※2026年8月時点に作成した、今回の図面に対する見積事例です。施工距離、門扉、コーナー数、価格改定などによって金額は変わります。
H1500+忍び返しは445,300円、H1800は396,200円でした。
H1800の方が150mm高く仕上がるうえ、金額は49,100円安くなりました。
元のH1500プランから見ると、忍び返しの追加は96,200円増。H1800への変更は47,100円増です。

忍び返しはフェンスと門扉の上に部材を足すだけにも見えますが、施工距離に応じて専用部材が必要になります。
今回の内容では、規格品のH1800をそのまま使う方が部材構成も分かりやすく、金額も抑えられました。
なぜここまで差が出たのか。カタログで本体価格を見比べると、理由がよく分かります。
EMF1F型のH1500は、フェンス本体の定価が「14,100円/枚」。H1800は「15,300円/枚」で、その差は1枚あたり1,200円しかありません。
ところが忍び返し付きのプランでは、H1500のフェンス本体に加えて、施工距離分の忍び返しパネルが必要です。
忍び返しパネルは1枚の長さが1983.6mm。メッシュフェンス本体とほぼ同じ幅で設定されています。
2枚入りで18,600円なので、フェンス1枚分に対して9,300円ずつ上がる計算です。
本体をH300高くする差額より、忍び返しを追加する費用の方が大きい。これが、今回H1500+忍び返しの方が高くなった主な理由でした。
安さと高さだけならH1800。ただし目的は確認したい
今回の見積もりだけで判断するなら、H1800の方が提案しやすい結果です。
H1500+忍び返しより背が高く、金額は安い。犬が飛び越えないよう、まず高さを確保したいのであれば、今回はH1800が合っています。
ただ、どの現場でも背の高いフェンスを選べばいい、という話ではありません。
忍び返しには、フェンスの上端を越えにくそうに見せる役割もあります。単純な高さだけでなく、よじ登りや乗り越えにくさを重視するなら、取り付ける意味はあります。
最終的には価格だけで決めず、犬の大きさや運動能力、フェンスの近くに踏み台になるような物がないか、といった点も一緒に確認したいところです。
犬の脱走対策は、フェンスの高さ以外も確認する
ドッグフェンスというと、最初に気になるのはやはり高さです。
ですが、実際に確認したい場所は上だけではありません。
フェンス下部の隙間
地面とフェンス本体の間に大きな隙間があると、小型犬がくぐったり、地面を掘って抜けたりする可能性があります。
特に地面に高低差がある現場では、一部分だけ隙間が広くなっていないか確認が必要です。
メッシュの目合い
小型犬の場合、フェンスの高さが足りていても、メッシュの間を通り抜けてしまうことがあります。
犬の体格に対して目合いが広すぎないか。高さと一緒に見ておきたいポイントです。
門扉まわり
フェンス本体を高くしても、門扉の下や柱との間に抜けられる隙間があれば、脱走対策としては不十分です。
先日も別の案件で、「両開き門扉の下から子犬が脱走しそうなので、何か対策はないか」とご相談いただきました。
その門扉下の隙間は、おおよそ90mmでした。
門扉の閉め忘れをどう防ぐか、犬が触れても開けにくい錠になっているか。このあたりも施主様と話しておくと安心です。
今回ご提案した門扉は打掛錠タイプですが、南京錠にも対応しています。
脱走が心配な場合は南京錠で物理的にロックしておけば、犬の鼻や体が錠に当たり、意図せず外れてしまう心配も減らせます。
図面があれば、フェンス部材の拾い出しも可能です。
メッシュフェンスは、商品ページを見ただけでは必要な部材数を判断しにくい商品です。
直線だけなのか、途中にコーナーがあるのか。門扉をどこへ置くのか。門扉柱へフェンスを接続するのか。こうした条件によって、拾い出す内容が変わります。
当店では、図面や手書きのレイアウトをもとに、フェンス部材のお見積もりを作成しています。
お問い合わせの際は、次の内容をお知らせください。
- 希望するフェンスの高さ
- 施工距離とレイアウト
- コーナーの位置
- 門扉の有無、サイズ、位置、仕様(片開きか両開きか、施錠方法など)
- 希望色
- お届け先の地域
- 法人名または個人事業主名
現場写真もあれば、図面だけでは読み取りにくい状況を確認しやすくなります。
今回ご紹介した「四国化成 スチールメッシュフェンス EMF1F型」の商品ページはこちらです。
本商品は配送条件の設定があるため、お届け先は法人様または個人事業主様に限られます。沖縄・離島など、お届けできない地域もございますので、事前にご確認ください。
まとめ
犬の脱走対策として高さのあるメッシュフェンスを提案する場合、H1500へ忍び返しを追加する方法が、必ずしも安いとは限りません。
今回の定価見積もりでは、
- H1500+忍び返し:445,300円
- H1800:396,200円
となり、H1800の方が49,100円安く、仕上がりも150mm高くなりました。
高さを確保することが一番の目的なら、最初からH1800を選ぶ方が、価格と部材構成の両面で提案しやすい場合があります。
一方、上部を越えにくそうな形にすることを重視するなら、忍び返し付きも候補に残ります。
結局のところ、商品名や単価を見ただけでは判断できません。同じ図面で部材を拾い、完成時の高さと総額を並べてみることが大切です。
今回も、実際に3パターンの見積もりを作ったことで、H1800という選択肢の分かりやすさが見えてきました。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。
※本記事でご紹介している内容は、犬の脱走防止を保証するものではありません。犬種や体格、運動能力、現場環境に応じて施工業者様と十分にご検討ください。






















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