信楽焼浴槽は九州でどう見られた?ハネノバス福岡展示会レポート

信楽焼浴槽は九州でどう見られた?ハネノバス福岡展示会レポート

九州ホーム&ビルディングショー2026にて、deco株式会社様のブースに信楽焼の陶器浴槽「ハネノバス」が展示されるということで、実際に会場を訪問してきました。

訪問したのは、展示会初日のお昼ごろです。

当日はあいにくの天気でしたが、マリンメッセ福岡の会場内には多くの来場者が訪れており、活気を感じました。

deco株式会社様のブースには、信楽焼の陶器浴槽や手洗い鉢が並んでおり、通りがかった来場者が足を止めて浴槽を見たり、フチに触れたりする様子も見られました。

以前、東京で開催された建築・建材展2026でも信楽焼浴槽の展示を見せていただきましたが、今回は福岡での出展です。

展示内容としては東京展示会と近い部分もありましたが、今回は「九州での反応」や「東京展示会後の変化」について、deco株式会社の岡本社長にお話を伺うことができました。

陶器浴槽は、写真だけではサイズ感や質感が伝わりにくい商品です。

実際に目の前で見ると、浴槽の厚みや釉薬のツヤ、手作業で作られた表情がよりはっきりと伝わってきます。

だからこそ、実物を展示会で見てもらうことにどんな意味があるのか。
また、九州エリアではどのような反応があるのか。

今回はそのあたりを中心にまとめていきます。

■本記事はこんな方におすすめ
・信楽焼浴槽の展示会での反応を知りたい方
・陶器浴槽を宿泊施設や別荘に検討している方
・信楽焼浴槽のサイズ感や質感が気になる方
・九州エリアで陶器浴槽や手洗い鉢を検討している方
九州ホーム&ビルディングショー2026に出展

今回訪問したのは、マリンメッセ福岡で開催された「九州ホーム&ビルディングショー2026」です。

2日間の開催でしたが、両日ともあいにくの雨でした。

翌週に岡本社長からお礼のメールをいただきましたが、それによると天候に恵まれない中でも両日で11,808名の来場があり、前年比185.3%という結果だったとのことです。

九州ホーム&ビルディングショー2026 来場者数

会場の盛況ぶりを見ると、中東情勢などで先行きが読みにくい中でも、建築・設備関係の方々が「次の提案」を探しに来ているようにも感じました。

deco株式会社様のブースでは、信楽焼の陶器浴槽「ハネノバス」と、信楽焼の手洗い鉢・狸の置き物表札が展示されていました。

展示されていた浴槽は、丸型や小判型など、タイプの異なる3点です。

実物を見てまず感じるのは、やはり陶器ならではの存在感です。

写真で見るだけでも雰囲気は伝わりますが、実際に目の前にすると、釉薬のツヤや厚み、手作業で作られている質感がよりはっきりと分かります。

特に浴槽のフチや外側の模様は、近くで見るとかなり表情があります。

会場でも、通りすがりに浴槽のフチを触っていかれる方が多かったとのことで、やはり実物を置く意味は大きいと感じました。

私も何度か浴槽を触らせてもらっていますが、しっかりとしたフチの厚みは手ごたえと安心感があり、表面のツルッとした質感も心地よさがあります。

写真だけでは伝わりにくい浴槽のツヤや存在感もありますので、会場の様子を短い動画にまとめました。

なぜ福岡で出展したのか

岡本社長によると、今回福岡で出展した理由の一つは、九州というエリアの特性にあるとのことでした。

九州には、黒川温泉、別府温泉、湯布院温泉、嬉野温泉など、有名な温泉地が多くあります。

そのため、温泉地や宿泊施設、ホテル、別荘地、インバウンド向け施設など、陶器浴槽と相性の良い提案先が多いエリアだと感じているそうです。

また、岡本社長は前職で九州を中心に瓦の営業をされていたことがあり、九州エリアには人脈や土地勘もあるとのこと。

配送面や営業面でも、これまでのつながりを活かしやすいエリアであることも、福岡出展の理由になっているようです。

単に展示会に出るというよりも、「九州で信楽焼浴槽を広げるための足がかり」としての出展という印象でした。

九州でのお客様の反応

九州での反応について伺うと、東京展示会よりも陶器浴槽に対する理解や反応は良いように感じるとのことでした。

特に印象的だったのは、「お風呂の文化が強い」という話です。

九州には温泉地が多く、陶器のお風呂に対しても「高級な設備」「特別な空間」というイメージを持っている方が多いようです。

施工例を見せると「素敵ですね」「欲しいですね」という反応があり、ユニットバスの価格帯と比較しても「意外と安い」と感じられる方もいるとのことでした。

ハネノバスは決して安価な商品ではありません。

ただ、宿泊施設や別荘、インバウンド向け施設などで、空間の価値を高める設備として考えた場合、費用対効果を感じてもらいやすい商品なのかもしれません。

来場者は設計士・建設業・設備関係者が中心

今回の展示会では、設計士、建設業、ビルダー、設備関係者など、建築や設備に関わる来場者が多いとのことでした。

一方で、複数の展示会が同じ会場内で同時開催されているため、直接的に浴槽や手洗い鉢に関係する方ばかりではないようです。

そのため、カタログをむやみに配るのではなく、興味を持って話を聞いてくださった方に渡すようにしているとのことでした。

これは高額商品では大事な考え方だと思います。

信楽焼浴槽は、ただ多くの人にカタログを配れば売れる商品ではありません。

設置場所や工事、空間との相性まで含めて検討する商品なので、しっかり関心を持っている方に丁寧に説明する方が向いている商品だと感じます。

岡本社長からは「物が売れるのは縁ですから」というお話を伺ったことがありますが、その言葉が営業スタイルにも反映されているように感じました。

来場者から多かった質問

来場者からは、オーダーメイドに関する質問が多かったそうです。

たとえば、

  • サイズはどこまで対応できるのか
  • 形状の特注はできるのか
  • 色は選べるのか

といった内容です。

カタログ上ではある程度サイズを規格化していますが、信楽焼浴槽は手作りのため、サイズや形状、色味についても相談できる余地があります。

カタログにも掲載しているように、実際にハート型でピンク色の浴槽も特注で製作できるので、単なる規格品ではなく、空間に合わせて相談できる点は大きな魅力だと思います。

また、手洗い鉢については、国内生産で安定供給がしやすい点や、倉庫在庫から直送できる点を評価された業者様もいたようです。

信楽焼というと一点物の印象が強いですが、販売店や業者側からすると、安定供給できるかどうかも重要なポイントになりそうです。

反応が良かった浴槽はH500の丸型浴槽

今回の展示で反応が良かった浴槽について伺うと、高さ500mmの丸型浴槽の評判が良いようです。

これは東京の展示会でも評判が良かったと記憶しています。

理由として挙げられていたのは、またぐ動作が比較的低く済むことです。

陶器浴槽は重厚感や存在感が魅力ですが、実際に使うことを考えると、浴槽の高さはかなり重要です。

年齢を重ねた方や、日常的な使いやすさを考える方にとっては、深すぎる浴槽よりも、またぎやすい高さの方が安心感があります。

インタビュー後にブースの撮影をしている最中、実際に浴槽に入って写真を撮られる方もいらっしゃいました。

カタログでは浴槽の直径や高さは分かっても、「実際にまたぐとどう感じるか」までは分かりません。

その意味でも、実機展示はかなり意味があると思います。

小判型浴槽は手作り感が伝わりやすい

一方で、小判型の浴槽については、外側の手の跡の模様が好評だったとのことです。

実際に見ると、指先で土を締めた時にできる模様が細かくついているため、手作業で作られていることが分かりやすく、信楽焼ならではの手作り感が伝わります。

このあたりは、工業製品の浴槽とは大きく違う部分です。

きれいに整いすぎた製品ではなく、釉薬の表情や手作業の跡が残ることで、空間に自然な存在感が生まれます。

「お風呂」という機能だけでなく、空間の主役になるような設備として考えると、この手作り感は大きな価値になると思います。

東京展示会後の反響について

東京展示会後の反響についても伺いました。

信楽焼浴槽は、展示会で見てすぐにその場で見積もりや発注につながるというよりも、まずは「こういう浴槽がある」と知ってもらうところから始まる商品だと感じます。

ユニットバスのように、既存の設備と単純に比較して選ぶ商品ではなく、建物の計画や空間づくりと一緒に検討される商品だからです。

そのため、東京展示会後もすぐに大きな案件化というよりは、関心を持ってくださった方との接点づくりや、今後の提案につながる種まきの段階だったようです。

一方で、手洗い鉢については具体的な相談につながりそうな話もあったとのことでした。

ここで印象的だったのは、信楽焼浴槽はユニットバスの代替品にはなりにくいという話です。

たとえば、ユニットバスの供給が不安定になったとしても、陶器浴槽にすぐ切り替えられるわけではありません。

重量、搬入ルート、排水計画、設置場所の構造などを、ある程度早い段階から考えておく必要があります。

信楽焼浴槽は、急に差し替える商品というよりも、最初から「この浴槽を置く空間」として計画する商品だと感じました。

工事や搬入への不安

信楽焼浴槽を検討する方が不安に感じる点としては、

  • 価格
  • 工事
  • 搬入
  • 破損しないか
  • 自分の設置したい場所に置けるか

といった内容が多いようです。

特に大事になるのは、早い段階で設計士や施工会社に相談しておくことです。

陶器浴槽は重量のある商品なので、搬入ルートや設置場所、排水位置などを後から無理に合わせようとすると、計画が難しくなる場合があります。

逆に言えば、新築やリニューアルの計画段階から相談できれば、空間の主役になる設備として取り入れやすくなります。

納期については、極端に大きな不安材料というよりも、色や形を相談できるオーダー品として価値を感じていただきやすい部分もあるようです。

九州エリアで期待される展開

今後、九州エリアでどのように展開していきたいかについて伺うと、岡本社長はこれまでのつながりを活かしながら、屋根業者や工務店、設備業者などを通じて、少しずつ認知を広げていきたいとのことでした。

九州には温泉地や宿泊施設が多くあります。

インバウンド需要もあり、利益が出ている施設がリニューアルの一環として陶器浴槽を採用する可能性もあります。

たとえば、宿泊施設で「信楽焼の陶器浴槽を設置しました」と打ち出せれば、宣伝効果も期待できます。

ユニットバスにはない特別感を作れるという意味では、旅館、ヴィラ、別荘、温浴施設などとの相性はかなり良さそうです。

展示会で感じたこと

今回、福岡の展示会でお話を伺って感じたのは、信楽焼浴槽は「欲しい人にはかなり刺さる商品」だということです。

実際、当店にお問い合わせをいただくお客様の中にも、施工会社に確認したうえで、在庫のあるφ1400サイズの浴槽をできるだけ早く購入したいというような、かなり前向きなご相談をいただくことがあります。

一方で、誰にでもすぐ売れる商品ではありません。

設置場所、搬入、工事、価格、空間との相性など、事前に確認すべきことが多い商品です。

だからこそ、展示会のように実物を前にして、設置後の空間を具体的にイメージしてもらう機会が大切なのだと思います。

また、今回の展示会では、東京展示会とは違う反応も見えてきました。

九州は温泉文化が強く、陶器のお風呂に対する理解や憧れがあるエリアです。

その意味では、信楽焼浴槽を広げていくうえで、福岡での展示は非常に意味のある取り組みだと感じました。

少しニッチな商品ではありますが、宿泊施設や別荘、こだわりのある住宅にとっては、空間の価値を大きく変える選択肢になると思います。

信楽焼浴槽をご検討の方は、商品ページもあわせてご覧ください。

※本記事は、deco株式会社様に取材協力をいただき作成しています。

信楽焼浴槽の商品ラインナップはこちら

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